2014年1月21日火曜日

ジャンニ・カプローニ航空学博物館

悪天候続きの遠出もスキーもままならない週末は、やはり博物館巡りでしょう。

宮崎駿監督の『風立ちぬ』で登場のカプローニ技師(ジャンニ・カプローニ伯爵)はトレンティーノのアルコ出身。その名に由来する航空学博物館では、ただ今ダヌンツィオ生誕150年記念イベントの一環『航空家としてのガブリエレ・ダヌンツィオ展』が行われています。(3月30日まで)





ダヌンツィオがプロパガンダで搭乗した機材、ローマ発東京行き乗継航路図なども展示、イタリアにおいての科学技術と文化が交差する興味深い催しです。

また館内では操縦シミレーションや航空機組立モニターなども提案、大人だけでなく子供にもかなり楽しめそうなスペースが充実。まさにこの日は親子連れ(父親と男の子)が目立っていたのでした。

さて映画は、監督の引退話が先行してその評価はイタリアにおいても?になるところですが、古~い荒井由美の『ひこうき雲』を今頃になってイタリアの地で聴いたことで、少々ノスタルジックな気持ちになったことは確か、、、です。

Museo dell' Aeronautica Gianni Capironi
via Lidomo 3, Trento
tel : 0461 944888
http://www.museocaproni.it/



2014年1月15日水曜日

L'AVANGUARDIA INTERMEDIA

昨年10月19日にベレンツァーニ通りに再オープンしたMARTの分館、Galleria Civicaのアート展『L'AVANGUARDIA INTERMEDIA-Ca' Pesaro, Moggioli e la contemporaneità a Venezia 』1月26日まで開催中。




MART所蔵トレンティーノ出身の画家ウンベルト・モッジョーリと同時期 900年代初頭画家ジーノ・ロッシやトゥーリオ・ガルバーリなどの個人コレクションを、後期に派生したコンテンポラリー・アートの原点、写真、ビデオでのヴェネチア発『前衛』の新世代の対比を試みるアート展。

中心地にありながら、かなり贅沢に静けさを味わえるギャラリーです!



2014年1月14日火曜日

4手の対話

寒中お見舞い申し上げます。トレント、今朝は雪です。

元旦の夜、渓谷の小さな教会で行われたAi&Alexさんのパイプオルガンコンサートに出かけました。教会に相応した小ぶりなオルガンらしかったのですが、奏でる音は何とも力強く、新春に格好な幸せな気分にしてくれたのでした。 

さて、彼らの「4手の対話」は、ドロミティ渓谷の3つの教会で録音された貴重なアルバムです。
紹介文によると、鍵盤楽器の連弾の歴史は16世紀に遡り、18世紀頃愛好家たちのサロンで流行した文化だそうです。 




鍵盤楽器の連弾は“4手”ですが、パイプオルガンの場合実は8手(4手、4足)、しかも時々傍のキーをチェンジしたりして、まさに楽器と一体になり全身で様々な音を引き出しているという様相は視覚的にも興味深い。また音域の広さや音色は、楽器そのものに思わず感嘆してしまう。そこで私はついつい、彫刻家が大理石の塊から彫像を作るのと似通っている、と思ってしまった次第ですが。

2012年の発売直後から既に話題になっているアルバムですが、(遅ればせながら)お勧めです。